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新・平家物語


吉川英治の『新・平家物語』全十六巻を、ようやく読み終わりました。

たぶん、一巻を読み始めたのは、もう十年くらい前になります。

なぜそんなに時間がかかってしまったのか。。。

よくわかりませんが。

吉川英治の作品としては『三国志』全八巻と『黒田如水』も読みましたが

『新・平家物語』は、物語も、文章も、洗練の度合いがハンパではなく

つくづく名作だと思います。



なんでも、むかし本で読んだ記憶によると

吉川英治は、戦時中から大人気作家だったのですが

その人気に目をつけた軍部政府が、吉川英治に戦争を礼賛する文章を書くよう依頼し

吉川英治もまた、当時の虚飾まみれの「大本営発表」を信じ込み

すっかり軍部に洗脳されていて、日本の戦争を「聖戦」と思い込んでいたため

喜んで、戦争を賛美する文章を書いて純粋な若者たちを戦地に送り込んだのでした。



戦争が終わって、吉川英治は真実を知り

自分が軍部にだまされて、デタラメな殺し合いを賛美していたこと、

自分が書いた文章が、筋道の通らない戦いに若者たちを駆り立てていたことを悟って

大きな衝撃を受け、その落胆ぶりを見た周囲の人からは

もはや作家として再起不能とまで言われていたそうな



そんな危機から何とか立ち直った吉川英治が

平和への誓いを新たにして書き始めた渾身の一作が、この『新・平家物語』ということで

わたくしなぞが評価をコメントできるものではありませんが

まあ、次は『新書太閤記』でも読もうかと思います。
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